昔話の深層 ユング心理学とグリム童話〜河合 隼雄


よく子ども達に昔話をするので「昔話の深層」は日本に帰ったら絶対読もうと思っていた本。
期待を裏切らず☆5つだった。

昔話の深層―ユング心理学とグリム童話 (講談社プラスアルファ文庫)昔話の深層―ユング心理学とグリム童話 (講談社プラスアルファ文庫)
(1994/02)
河合 隼雄

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筆者はユング派の心理学者。
ユング心理学では人間の無意識には「個人的無意識」と全ての人類が共通して持っている「普遍的無意識」があるとする。

この本では昔話の登場人物が私達の持つ普遍的無意識の中のどの元型にあたるかを紐解いていく。
トルーデさんやホレおばさんは私達の中の「グレートマザー」だという。母性には実らせる、育てる、支える肯定的な面だけでなく、つかむ、誘い込む、呑み込む否定的な面がある。私達の社会では子どもを世話し、育てるという美名のもとに、自分の気に入らない無数のいのちをコインロッカーに入れているというのだ。

また、昔話の中で鍵となる物〜森の中のお菓子の家、15歳の少女を刺すつむ〜が示唆していることについても取り上げている。語り手がどんな解釈を持つかによって、お話は大きく変わってくるように思う。
更に昔話の中の決定的な瞬間〜グレーテルが魔女を殺すこと、いばらの垣根が分かれること〜にユングのいう人間の自己実現の過程を見ていく。読んでいると、自分の人生ではそれらはいつだったか考えずにはいられない。
最終章の筆者から読者へのメッセージは繰り返して読みたくなる。

この本を読んだらグリムを語るのが更に楽しくなるはず!





子ども達に昔話を語ろう!

子どもに語るグリムの昔話〈2〉子どもに語るグリムの昔話〈2〉
(1991/04)
グリム兄弟佐々 梨代子

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Humperdinck: Hansel and Gretel: In Full ScoreHumperdinck: Hansel and Gretel: In Full Score
(1995/11/27)
Engelbert Humperdinck

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ねむりひめ―グリム童話 (世界傑作絵本シリーズ―スイスの絵本)ねむりひめ―グリム童話 (世界傑作絵本シリーズ―スイスの絵本)
(1963/10)
グリム

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Caperucita Roja / Little Red Riding HoodCaperucita Roja / Little Red Riding Hood
(2009/09)
Jacob GrimmWilhelm Grimm

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日本の昔話も

子どもに語る 日本の昔話〈1〉子どもに語る 日本の昔話〈1〉
(1995/06)
稲田 和子筒井 悦子

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読みがたり 宮城のむかし話読みがたり 宮城のむかし話
(2005/10)
「宮城のむかし話」刊行委員会

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2009-07-05 : 本・シネマ : コメント : 6 : トラックバック : 0
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NoTitle
こんにちは!日本の夏を満喫されていることと思います。
河合隼雄氏の本は、昔、何冊か読んだことがあります。
この本もおもしろそう。これも含めて読みなおしてみようかな。
それから、ロッタちゃんの卒園おめでとう!(コメントしたつもりだったんですが、入ってなかった)
9月からの新生活も楽しみだね〜。
2009-07-05 17:10 : 麻 URL : 編集
NoTitle
またまた、こんにちは。

レース編みを始めたのですが、とても編みながらおしゃべりは、できませーん。編み目を数えるのでせいいっぱいで・・・。「アユーシャさんを尊敬します!」と、伝えたく、お邪魔したら、とっても共鳴できるコメントにあってしまいましたので、またまた。

>子どもたちに昔話を語ろう!
私も、声を大にして思います。

そして、お話を大勢の子ども達に語るにあたって、私が、このお話に感じるものは!?子ども達に何を伝えられるのか!?何を伝えたいのか!?いつも、考えます。
昔話の深層心理を考えさせられます。
小澤俊夫さんのグリム童話についてを読んだり、河合さんの他の本は読んだことありましたが、その本は知らなかったので、ぜひ、読みます。
最終章がすごーく気になります!

子どもに語るシリーズは、おはなしのろうそくのシリーズと共に好きです。
今年の冬、長男がインフルエンザにかかったとき、子どもに語るシリーズの「イタリアの昔話」を読んであげたら、私は、すっかり忘れていたのですが、前にしてくれた「ネコの家に行った女の子」また、読んでって!おもしろかったんですって。

2009-07-07 05:47 : ナルミ URL : 編集
NoTitle
v-22麻さん
日本にいて日本語の本がたくさん読めるのは嬉しいです。でもそのせいでちょっと睡眠不足です。

麻さんに言われて河合さんの他の本も検索してみたら是非読んでみたい!という本を見つけました。眠れない夏の夜になりそうですー。

9月から、もう漁船のような船には乗らなくてよくなるのでほっとしています。
2009-07-07 09:12 : アユーシャ URL : 編集
NoTitle
v-22ナルミさん
ナルミさんもレース編み始められたんですね。数えるといっても、最高で10の鎖編みでしたよ。後は「1、2、3、戻る、2、2、3戻る」のようなリズムを手が覚えます。

私も自分の中で物語が消化できていないまま、お話を語るのは嫌だったのです。甘いだけの灰かぶり姫や子ども騙しに改編されたヘンゼルとグレーテルがどうして好きになれなかったのかが分かりました。
是非是非読んでくださいね。素晴らしい本に出会えることは人生の財産ですよね。

イタリアのお話はすっかり夫にまかせて私は何も知りません。考えてみるとせっかくその土地に住んでいるのに勿体ないですよね。
2009-07-07 09:21 : アユーシャ URL : 編集
NoTitle
難しい話はよくわからないのですが・・・(汗)。

この「ねむりひめ」の絵本、子供の頃にたぶん家にあって、とっても好きな本でした。絵が独特で、とても惹きつけられていました。なつかしいな〜。
以前も紹介されていた「赤頭巾ちゃん」、こちらも絵が好きです♪



2009-07-07 15:25 : Que*sera URL : 編集
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v-22Que*seraさん
ねむりひめの絵本、Que*seraさんも読まれていたんですね。以前我が家にある赤頭巾ちゃんのことを書いた時も他のお友達が「小さい頃読んでいた!」と言っていました。我が家にあるグリム絵本は英語・イタリア語のものですが、世界中で同じ本が読まれていると思うと嬉しくなります!
作られた話もいいけど、グリムのように人々の間に生まれ伝えられてきたお話は深いですね。

そうそう、かごバッグおしゃれだし、便利に使っています!普段プレイクロスやシーツになる布を入れていて、海に行く時もいろんなものを投げ込んで使っています。
2009-07-09 01:35 : アユーシャ URL : 編集
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はじめまして

アユーシャ

Author:アユーシャ
イタリアは水の都ヴェネツィアから、日々の暮らし、長女6歳+長男2歳の子育てについて綴っています。